かすむ・ぼやける
炎症、角膜のむくみ、乾燥、ピントのずれなどが関係します。いったん見えていたのに急に悪くなったときや、悪化が続くときはご連絡ください。
回復中の変化について
白内障手術・緑内障手術のご案内
CHANGES AFTER EYE SURGERY
かすみ、まぶしさ、ピントの違い。
白内障手術・緑内障同時手術のあとに、
知っておきたい変化をご案内します。
01 症状から確認する
手術のあとは、回復する過程や眼内レンズの特徴によって、見え方が変わることがあります。一方で、早い治療が必要な変化もあります。かすみやまぶしさなどの症状をお聞きし、目の状態を確かめながら術後の経過をみていきます。
同じ「かすむ」という症状でも、原因は一つとは限りません。いつから、左右どちらの目で、どんな場面で気になるかをお伝えください。
炎症、角膜のむくみ、乾燥、ピントのずれなどが関係します。いったん見えていたのに急に悪くなったときや、悪化が続くときはご連絡ください。
回復中の変化について
回復中に異物感、軽い痛み、充血を感じることがあります。ただし、痛みが強い、充血や目やにが増える、見え方も悪くなるときはすぐにご連絡ください。
すぐに連絡が必要な症状へ
レンズの特徴による光の輪やにじみを感じることがあります。困る場面をお聞かせください。急な見えにくさや痛みを伴う場合は、レンズの特徴と決めつけないでください。
光の見え方について
以前からの飛蚊症が目立つこともあります。新しい影が急に出た、数が増えた、光が走る、視野に幕がかかるときは、痛みがなくてもすぐにご連絡ください。
痛みがなくても、急な変化は連絡を
レンズの目標とする距離や残った乱視、左右の度数の差が関係することがあります。二重に見える症状にはほかの原因もあるため、我慢せずお知らせください。
ピント・乱視・左右差について
急に見えにくくなった、強い痛みがある、視野に幕がかかるなどの症状は、次回の診察や通常のWEB予約を待たずにご連絡ください。
急な症状の受診案内へ
症状の説明だけで、ご自身で正常な経過かどうかを決める必要はありません。回復中の症状と区別がつかない場合も、お電話でお知らせください。
02 すぐに連絡が必要な症状
次回の診察や通常のWEB予約を待たず、ご連絡ください。回復中の症状と区別がつかない場合も、お電話でお知らせください。
当院へお電話ください。
連絡先06-6930-7714夜間・休診日に急な症状がある場合は、次の診療日を待たず、眼科救急に対応する医療機関を受診してください。
03 回復中の変化と、受診が必要な変化
白内障手術では、濁った水晶体を取り除き、眼内レンズを入れます。見え方にはレンズだけでなく、角膜、網膜、視神経などの状態も関係します。術後の検査では、症状の原因と治療の必要性を確認します。
目の表面にある角膜のむくみや乾燥、術後の炎症によって、かすみや異物感が出ることがあります。診察で状態をみながら、点眼などを調整します。むくみや炎症が長引く場合は、追加の検査・治療を検討します。
回復の速さは一人ひとり異なります。「何日たてば必ずよくなる」とは限りません。
前回の診察後に症状が変わった場合は、次の予約日まで待たずご相談ください。急な視力低下、強い痛み、充血や目やにの増加などは、感染や眼圧の変化を確認する必要があります。
症状が軽く感じられても、急な変化を見過ごさないことが大切です。黒い影が急に増えた、光が走る、視野に幕がかかる場合は、痛みがなくても速やかに検査が必要です。
急な症状の受診について04 白内障手術で起こり得る合併症
手術の効果とともに、起こり得る合併症や見え方の限界についてもご説明します。症状や検査結果に応じて、点眼、処置、追加の検査・治療、専門施設への紹介などを検討します。
手術の利点とともに、合併症や見え方の限界をご説明します。
感染・炎症・眼圧
目の中に感染が起こる術後眼内炎や、強い炎症は、早い治療が必要な合併症です。眼圧が大きく変化した場合も、痛みや見えにくさにつながることがあります。重い合併症では、視力障害が残ったり失明に至ったりすることがあります。
急な視力低下、強い痛み、充血や目やにの増加、頭痛や吐き気を伴う充血は、すぐにご連絡ください。専門的な治療や入院が必要な場合は、対応できる医療機関へつなぎます。
網膜・黄斑
目の奥にある網膜に裂け目ができたり、網膜がはがれたりすることがあります。また、網膜の中心である黄斑のむくみなどにより、視力が下がる、ゆがむといった症状が出ることがあります。
必要に応じて眼底検査やOCTで確認し、治療や紹介を検討します。急に増えた黒い影や光、幕のような視野の欠けは、痛みがなくても速やかに検査が必要です。
眼内レンズの位置
眼内レンズが傾く・ずれる、乱視矯正用レンズが回転することで、見え方が変わる場合があります。
位置調整や追加手術が必要かどうかは、検査で判断します。見えにくいことだけで、レンズ交換が必要と決まるわけではありません。
手術中の予定変更
水晶体の袋が破れる後嚢破損や、袋を支える組織であるチン小帯の弱さ・断裂などによって、予定どおりにレンズを入れられないことがあります。水晶体の一部が目の奥へ落ちた場合などには、追加の処置や別日の手術が必要になることもあります。
その場の目の状態に応じて、レンズの種類や固定方法の変更、挿入の延期、専門施設への紹介などを判断します。白内障同時MIGSでも、ステントの挿入を見合わせ、白内障手術のみを行う場合があります。こうした可能性も手術前にご説明します。
手術中の判断と、その後に必要な治療についてもご説明します。
05 当院で行う緑内障同時手術について
当院では、iStent inject Wを用いた低侵襲緑内障手術(MIGS)を白内障手術と同時に行っています。白内障手術に共通する注意点に加え、ステントを入れたあとの出血や眼圧の変化を確認します。
眼圧と目の回復を、診察と検査で確認します。
前房出血・眼圧の変化
前房出血といって、目の中に血液がたまり、かすんで見えることがあります。出血の程度や回復には個人差があり、眼圧上昇を伴う場合には追加の対応が必要になることがあります。「出血だから待てばよい」と自己判断せず、急な悪化はご連絡ください。
眼圧が一時的に上がる・下がりすぎる、十分に下がらない、後から再び上がることがあります。ステントの位置のずれや詰まりなどが関係する場合もあり、点眼・内服の調整や、追加の治療を検討します。
眼圧の変化は、症状だけでなく診察・検査で確かめます。
術後も続ける緑内障治療
MIGSは、緑内障で失われた視野を取り戻す手術ではありません。点眼が必要なことだけで手術の失敗とは判断せず、眼圧と視野の経過を合わせて確かめます。
目薬の中止・減量・再開は医師が判断し、術後も長期の通院と検査を続けます。
普段の目薬も、自己判断で変更せず、診察でお伝えする指示に従ってください。
06 その後の見え方・追加の治療
生活で困る場面を伺い、度数、眼内レンズの特徴や位置、目のほかの病気などを確認します。原因に合わせて、眼鏡や追加の治療についてご説明します。
眼内レンズの度数は手術前の検査で計算しますが、目の形や手術後の治り方などによって、予定した度数からずれることがあります。これを屈折誤差といいます。近視・遠視・乱視が残った場合には、眼鏡などで補う方法を検討します。
単焦点レンズでは、合わせた距離以外を見るときに眼鏡が必要です。多焦点レンズでも、細かい作業や暗い場所などで眼鏡が必要になることがあります。眼鏡の作成は視力・度数が安定したことを診察で確認してから進めます。
片眼の手術後から反対の目の手術まで、左右の差を感じる場合もあります。二重に見える症状にはほかの原因もあるため、我慢せずお知らせください。
光の周りに輪が見える状態をハロー、光がまぶしくにじむように感じる状態をグレアと呼びます。光が放射状に広がって見えることもあります。多焦点レンズでは、こうした光の見え方や、薄暗い場所でのくっきり感の低下が問題になることがあります。
感じ方には個人差があり、時間とともに気になりにくくなる場合も、残る場合もあります。「慣れるまで我慢する」と決めず、運転や生活への影響をお知らせください。乾燥、度数、レンズの位置、網膜なども確認します。
多焦点レンズの見え方に順応できず入れ替えを検討する場合、当院ではその入れ替え手術を行わず、他の医療機関への紹介となります。
手術では、眼内レンズを支えるために水晶体の袋を残します。その後ろの膜が濁り、数か月から数年後にかすみやまぶしさが出ることがあります。これが後発白内障です。取り除いた水晶体に白内障が再発した状態ではありません。
診察で後発白内障による症状と確認し、必要があればYAGレーザーで膜に開口部をつくる治療を検討します。ただし、かすみの原因がすべて後発白内障とは限りません。
多焦点レンズの見え方が合わない場合などには、レンズの入れ替えの可能性も含めてレーザーの時期を慎重に判断します。レーザー後は入れ替えが難しくなるためです。
急な見えにくさや痛みを伴う場合は、眼内レンズの特徴や後発白内障と決めつけず、次回の予約日を待たずにご連絡ください。
眼内レンズの特徴と見え方を見る07 回復を支えるケアと通院
合併症を完全に防ぐことはできませんが、治療や生活上の指示を守り、変化を早く伝えることが大切です。症状だけでは分からない眼圧の変化なども、診察で確認します。
処方された点眼を指示どおりに使い、目をこすらずに過ごしましょう。洗顔・入浴・仕事・運転や、点眼方法は各術後ページでご案内しています。ご自身にお伝えした指示を優先してください。
症状だけで正常な経過かを判断せず、予定した術後診察を受けましょう。前回の診察から変化した場合は、その内容もお知らせください。
手術を受けた日、右目か左目か、症状が始まった時期、前より悪くなっているか、使っている目薬をお伝えください。詳しく説明できない場合でも、ご連絡をためらわないでください。
手術後のかすみやまぶしさには、回復中の変化、眼内レンズの特徴、追加の治療が必要な原因などがあります。出現した時期や変化の速さも踏まえ、診察と検査で対応を判断します。
急な見えにくさ、強い痛み、黒い影の急な増加などは、次回の診察や通常のWEB予約を待たずご連絡ください。
受診・ご予約のご案内
手術を受ける前に、目の状態から見込まれる効果とリスク、術後に気をつける症状を確認します。気になっている点を整理し、検査結果に沿ってご説明します。
初回はWEB予約の「一般診療」をお選びください。
術後の診察は、当院からご案内した日程でご来院ください。
急な見えにくさや強い痛みがある方は、通常の予約を待たずお電話ください。夜間・休診日の受診案内をご確認ください。
08 よくあるご質問
QUESTIONS & ANSWERS
手術後の気になることを
まとめました。
回復の速さや原因は一人ひとり異なります。炎症、角膜のむくみ、乾燥、度数などを診察で確認します。日数だけで判断せず、急に見えにくくなった、悪化している、強く痛む場合はすぐにご連絡ください。
以前からの飛蚊症が目立つこともありますが、網膜の異常は痛みがない場合もあります。新しい影が急に現れた、数が増えた、光が走る、視野に幕がかかる場合は、次の予約を待たずご連絡ください。
取り除いた水晶体に白内障が再発することはありませんが、残した膜が濁る後発白内障が起こることがあります。ほかの病気でもかすむため、検査で原因を確認します。後発白内障が原因の場合は、必要に応じてYAGレーザー治療を検討します。
時間とともに気になりにくくなる場合もありますが、残る場合もあります。レンズの特徴だけでなく、乾燥や度数、目の病気が関係していないかを確認します。生活に支障があれば、我慢せずお知らせください。
眼鏡が必要なことだけで失敗とは判断しません。単焦点レンズは合わせた距離以外で、多焦点レンズも作業内容や残った度数によって眼鏡を使う場合があります。目の回復と度数を確認し、見たい距離に合わせて調整を検討します。
点眼を続ける場合も、眼圧が下がる効果が得られていることがあります。目標眼圧や視野の状態を合わせて判断します。白内障同時MIGSのあとも、ご自身で目薬をやめず、医師から案内された診察・検査を続けてください。
参考情報
日本眼科学会:白内障手術 / 日本眼科学会:後発白内障
当院での対応は、白内障手術・多焦点眼内レンズ・低侵襲緑内障手術の各説明書に基づいてご案内しています。