眼圧を確かめる
目の圧力が、目標とする範囲で保たれているかを確認します。眼圧の変化は、自覚症状だけでは分からないことがあります。
白内障手術・緑内障手術のご案内
LIFE AFTER GLAUCOMA SURGERY
白内障と同時に行う iStent inject W の手術。
目の回復に合わせたケアと、
眼圧・視野を見守る通院をご案内します。
01 白内障手術と同時に行うMIGSのあとに
緑内障手術のあとは、目の回復に合わせたケアと、眼圧・視野を見守る通院が大切です。当院では、iStent inject Wを用いた低侵襲緑内障手術(MIGS)を、白内障手術と同時に行っています。
お仕事への復帰や点眼のことも含め、術後の生活を一緒に準備しましょう。
当院の緑内障手術について
手術後の眼圧と見え方を継続して確認します。
このページは、当院で行う白内障同時手術のご案内です。生活の再開時期や点眼は、診察で確認した目の状態と、お渡しする個別の指示を優先してください。
02 手術と、その後の緑内障治療
同時に行う白内障手術は、濁った水晶体を取り除き、白内障による見えにくさの改善を目指します。iStent inject Wは、目の中の水分が流れ出る通り道をつくり、眼圧を下げるための手術です。
白内障が取れて見やすくなっても、緑内障で傷んだ視神経や失われた視野が元に戻るわけではありません。これからの視野を守るため、術後も眼圧と検査結果を確かめながら治療を続けます。
目の圧力が、目標とする範囲で保たれているかを確認します。眼圧の変化は、自覚症状だけでは分からないことがあります。
見える範囲とその変化を調べます。以前の結果と比べながら、緑内障が進行していないかを確認します。
眼底検査やOCTで、視神経や網膜の神経の層を確認します。OCTでは断面の画像から厚みなどを調べます。
緑内障は、手術後も長く付き合っていく病気です。目立った症状がなくても変化することがあるため、眼圧だけでなく、視野や視神経の検査も続けます。
これらの結果を合わせて、今の治療を続けるか、調整が必要かを判断します。検査の種類や間隔は、緑内障の程度と経過に応じてご案内します。
03 手術当日から、その後の診察まで
手術後の早い時期は、眼圧、出血や炎症、傷の状態などを確認します。受診日と時間は、お帰りになる前にご案内します。
01
手術当日・ご帰宅後
眼帯や保護眼鏡は、当院からお伝えする方法・期間で使用してください。目を押したり、こすったりせず、段差や階段にも気をつけて過ごしましょう。
02
手術後の早い時期
眼圧、出血や炎症、傷の状態などを診察します。日程が分からなくなった場合や通院が難しくなった場合は、中断せず当院へご連絡ください。
03
その後の診察
目の回復や眼圧の状態を見ながら、点眼と診察の間隔を調整します。どの方も同じ回数で終わるものではありません。
04
回復後も継続
眼圧に加えて、視野や視神経の検査を続けます。症状が落ち着いていても、医師からご案内した日に受診しましょう。
受診日と時間、必要な検査は目の状態に応じて個別にご案内します。手術後の急な変化は、次回の予約日を待たずにご連絡ください。
ステントを入れる際に、目の中へ血液が流れ込み、前房出血と呼ばれる状態になることがあります。そのため、術後しばらくはかすんで見える場合があります。院内の説明では、出血は多くの場合1週間程度で吸収されますが、程度や回復の速さには個人差があります。
軽い充血、ゴロゴロ感、まぶしさなどを感じることもあります。診察では、出血や炎症が落ち着いているかを確認します。見え方が急に悪くなった、強い痛みがある、充血が増したときはすぐにご連絡ください。
術後に眼圧が一時的に上がることや、下がりすぎることがあります。また、期待したほど下がらない場合や、時間がたって再び上がる場合もあります。
目の状態に応じて点眼や内服を調整し、必要な場合は処置や追加の治療を検討します。点眼が続くことだけで、手術が失敗したと判断することはできません。眼圧の推移や視野の状態を合わせて、治療の効果を確認します。
iStent inject Wによる眼圧下降には個人差があり、点眼の追加、レーザー治療、別の手術などが必要になることがあります。追加の専門的な治療が必要な場合は、連携する医療機関へのご紹介を含めてご説明します。
04 目薬の継続・変更
手術後に使う目薬には、感染を防ぐもの、炎症を抑えるものがあります。一方、緑内障の目薬は眼圧を下げるために使います。目的が異なるため、「手術が終わったから全部やめる」「見やすくなったから減らす」と判断しないでください。
緑内障の目薬が減る方もいますが、継続や追加が必要な方もいます。中止・減量・再開は医師が判断します。白内障手術後の目薬が終了しても、緑内障の治療が終わるとは限りません。
ご帰宅後に使う目薬も、個別にご案内します。
使う目、開始日、1日の回数、終了時期を確認します。
目の回復に合わせた種類・回数の変更と、終了時期を確認します。
術前の緑内障の薬を続けるか、中止・減量するか、追加・再開が必要かを診察で判断します。
複数の目薬を使う場合は、薬の名前、左右どちらの目に使うか、回数を確認しておきましょう。異なる目薬の間は5分ほどあけ、容器の先が目やまつ毛に触れないようにしてください。
手を清潔にして点眼し、うまく入れられない方はスタッフにお知らせください。薬が足りなくなりそうなときや、何を使うか分からなくなったときも、そのまま中断せずご相談ください。診察時に使っている目薬やお薬手帳をお持ちいただくと、指示を一緒に確認できます。
白内障手術後の点眼方法を見る05 毎日の生活で気をつけたいこと
白内障手術と同時に行うため、目をこすらない、水やほこりが入らないようにするなど、共通するケアがあります。ただし、MIGSを併用したあとは出血や眼圧の変化も確認する必要があります。再開日は、診察でお伝えする日を目安に予定を立ててください。
眼帯や保護眼鏡は、当院からお伝えする方法・期間で使用します。眠っている間に無意識に目を触ることを防ぐため、就寝時の使い方も確認しておきましょう。
DAILY LIFE GUIDE
洗顔・入浴や目薬の基本的な使い方は、白内障手術後のページでも紹介しています。MIGSを同時に受けた方は、そちらの日数よりも、ご自身にお伝えした指示を優先してください。
白内障手術後の生活を見る仕事・家事
デスクワーク、力仕事、屋外作業では負担が異なります。仕事内容と通院予定を踏まえて復帰日を相談しましょう。
洗顔・洗髪・入浴
目に水や石けんが入らないようにします。洗顔や入浴の再開日は、個別の指示をご確認ください。
車・自転車
見え方、まぶしさ、眼圧などを診察で確認してから再開します。手術当日・翌日はご自身で運転しないでください。
運動
汗、ほこり、強く力む動作、目に物が当たる可能性を考え、種類を伝えて相談してください。
飲酒
出血や炎症などの経過を確認し、再開時期を医師にご相談ください。
水泳・温泉・コンタクトレンズ
目に直接触れる水や装用物に注意が必要です。自己判断で再開せず、診察時に確認してください。
画面を見ることが中心の仕事と、重い物を運ぶ仕事では、再開時の注意点が違います。手術前に「何時間ほど働くか」「運転が必要か」「ほこりの多い環境か」をお知らせください。手術後の診察に通える日も合わせて、予定を立てていきます。
スマホや読書は、見えにくさや疲れがあるときに無理をせず、目の状態に合わせて使用します。新しい眼鏡は、視力や度数が安定したことを診察で確認してから作りましょう。
06 すぐに連絡が必要な症状
術後のかすみや違和感と区別がつかない場合も、急な変化や症状の悪化があれば、次回の予約日を待たずにご連絡ください。
当院へお電話ください。
連絡先06-6930-7714夜間・休診日に急な症状がある場合は、次の診療日を待たず、眼科救急に対応する医療機関を受診してください。
07 手術前にお伝えいただきたいこと
当院では、白内障と緑内障の両方の状態を確認し、手術前から術後のケアまでご説明します。現在の点眼、仕事や運転、通院で気になることは、手術前にお聞かせください。
準備する目薬や当日の服装・持ち物は、お渡しする手術のしおりに沿って確認しましょう。
緑内障手術の流れを見る
普段お使いのお薬や、生活で気になることをお知らせください。
手術後は、点眼を指示どおりに使い、予定どおり受診することが大切です。回復後も、眼圧・視野・視神経を定期的に確認しながら、その方に合った治療を続けていきます。
点眼を続けにくい、通院日程を調整したいときは、自己判断で中断せず診察時にお伝えください。続けられる方法を医師と確認していきましょう。
受診・ご予約のご案内
iStent inject Wを用いた白内障との同時手術では、白内障の見え方の回復と、緑内障の眼圧管理を分けて考えます。現在の点眼と検査結果をもとに、手術の適応とその後の治療を検討します。
初回はWEB予約の「一般診療」をお選びください。
手術後の診察は、当院からご案内した日程でご来院ください。
08 よくあるご質問
QUESTIONS & ANSWERS
当院で行う白内障同時手術の
術後についてお答えします。
緑内障によってすでに失われた視野を元に戻す手術ではありません。iStent inject Wは眼圧を下げ、緑内障の進行を抑えることを目指します。同時に行う白内障手術による見え方の改善とは、治療の役割が異なります。
目薬が減る方もいますが、継続や追加が必要な場合もあります。術後の眼圧や視野の状態を見ながら判断しますので、自己判断で中止・減量・再開をしないでください。
前房出血などにより、しばらくかすむことがあります。出血は多くの場合1週間程度で吸収されますが、回復には個人差があります。急に見えにくくなる、強く痛む、充血が増す場合は、通常の経過と考えて待たずにご連絡ください。
仕事内容、見え方、出血や眼圧の状態によって異なります。診察で再開時期を確認してください。特に運転は日数だけで再開せず、手術当日・翌日は公共交通機関や送迎などをご利用ください。
眼圧が下がっても、緑内障の経過観察は続きます。眼圧が再び上がることや、視野の変化が自覚しにくいこともあるため、視野検査やOCTなどを含め、医師がご案内する診察・検査を続けてください。
目をこすらない、目に水やほこりを入れないなど共通するケアがあります。ただし、緑内障手術を同時に受けた方は、出血や眼圧も確認して再開時期を決めます。一般的な日数よりも、ご自身にお伝えした指示を優先してください。
参考情報
日本眼科学会:緑内障治療
当院の術後のご案内は、院内資料『低侵襲緑内障手術(眼内ドレーン挿入術)についての説明』に基づいています。点眼と生活の再開時期は、診察時の個別の指示を優先してください。